蜻蛉日記
 
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夏の夜の夢
 レミゼラブル、ベガーズオペラの演出を手がけたジョンケアードによる、それ。内山先生お稽古もご一緒した、宮菜穂子さんが「ハーミア」に抜擢されていたので、昨日、新国立劇場に観にいった。
 一言で言って、「すばらしかった」。村井、麻実といった重鎮はいうまでもなく、ハーミア、ヘレナの二人のお姫様の存在感のあること!
 最後のハーミアの、側転3回転にはうなってしまった。ああいう、究極のじゃじゃ馬が、シェイクスピアの解釈上も正しいのでしょう、と納得してしまったほど。上品なお姫様ハーミアが、ドラマの展開の中で、理性を失うほど怒り、嫉妬に狂い、惨めさに打ちひしがれる様が、ダイナミックな落差で描かれていた。
 そして、最後の、舞台裏を表現する演出!芝居の本質を描いていた。本物から学び取るものは大きかった。
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つぶらや
 つぶらやプロの作品を、さる人のお勧めでまとめて観た。子供向けとは思えない、その世界観・・・ものすごく考えさせられた。
 子ども時代、手塚治虫や水木しげるに魅せられ、言葉にできない芯をつきつけられながら育った。でも正直、弟が夢中になって魅入っていた「ウルトラ」に、そういうものを感じた記憶がなかった。「戦い」という印象が強かったからだろうか。
 今回衝撃的だったのは、子供向け作品に込める、作り手の大人の人生かけた譲れない思いの迫力、とでもいうものだろうか。
 やはり・・・・ウルトラマンは、おじさんそのものなのだ。
恋唄
 肉体を失って
 あなたは一層 あなたになった
 純粋の原酒(モルト)になって
 一層私を酔わしめる

 恋に肉体は不要なのかもしれない
 けれど今 恋いわたるこのなつかしさは
 肉体を通してしか
 ついに得られなかったもの

 どれほど多くの人が
 潜っていったことでしょう
 かかる矛盾の門を
 惑乱し 涙し


 これは、2006年に79歳でなくなった詩人、私の大好きな茨木のり子さんのもの。彼女は49歳のときに、夫を亡くしている。
 しかも、この詩は、死ぬまで公表を許さなかったそうな。

 菊地君が、究極の恋は、報われない片思い、といっていたけれど、それに近いものを感じた。孤独の中を、すっくと立つりりしさ、そこには、神々しい気品と、人間の深みを感じる。
 「銀河の雫」の鏡子も、「欲望」の類子も、江国の「ねぎを刻む女」も、厳しく、痛々しく、一人で立って、・・やはり美しい。
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