数年前の事件で、ある作家が殺された女性を追ってルポを書いている。なかなか興味深い。昼間は東電のエリート社員、境遇も文句なしの独身女性。なのに、会社を一歩外に出たとたん、「立ちんぼ」と呼ばれる娼婦に変貌し、円山町を徘徊する。その行動が具体的に浮かび上がるほどに、病んでいるとしか思えない商売の仕方だ。その果て、彼女は何者かに殺される。
彼女が、お金に困っていたのではないのに、憑かれたように自分を貶めていったのはなぜだろう。エリートゆえの息苦しさ、出世から外れていったときの欠落感、絶望・・・同期の男の社員はどんどん脚光を浴びていく・・そうした中、本来、愛を伴う行為であるはずの性が、切り売りされ、彼女の心をずたずたに切り裂く自傷行為と化す。
自己肯定感があり、心から愛し愛される恋人を持つ人は、性を売ることはない。愛と切り離された性に走ることもない。
私の親しい友人は、数年前、最愛の恋人に裏切られてバランスを崩したときに、発狂したようになって、一晩で、ナンパしてきた行きずりの男二人と寝た。純粋で、世間知らずだった彼女の自殺行為・・そんな風に、私には思え、彼女が哀れだった。
孤独が、極度の人間不信が、激しい自己否定が、様々な心のゆがみ、ねじれが、人をそういった狂気にかきたてると私は思う。文学の世界でもそれは延々と表現されてきた。吉行淳之介の驟雨とか、瀬戸内晴美の女たち、とか。
傷口から血しぶきを上げながらでなければ、覚悟を決めて性を語ることはできないと私は思う。
彼女が、お金に困っていたのではないのに、憑かれたように自分を貶めていったのはなぜだろう。エリートゆえの息苦しさ、出世から外れていったときの欠落感、絶望・・・同期の男の社員はどんどん脚光を浴びていく・・そうした中、本来、愛を伴う行為であるはずの性が、切り売りされ、彼女の心をずたずたに切り裂く自傷行為と化す。
自己肯定感があり、心から愛し愛される恋人を持つ人は、性を売ることはない。愛と切り離された性に走ることもない。
私の親しい友人は、数年前、最愛の恋人に裏切られてバランスを崩したときに、発狂したようになって、一晩で、ナンパしてきた行きずりの男二人と寝た。純粋で、世間知らずだった彼女の自殺行為・・そんな風に、私には思え、彼女が哀れだった。
孤独が、極度の人間不信が、激しい自己否定が、様々な心のゆがみ、ねじれが、人をそういった狂気にかきたてると私は思う。文学の世界でもそれは延々と表現されてきた。吉行淳之介の驟雨とか、瀬戸内晴美の女たち、とか。
傷口から血しぶきを上げながらでなければ、覚悟を決めて性を語ることはできないと私は思う。
この記事へのコメント
とのぎさんって、真面目なんですね。そういう女流文学ってありでしょうねえ、多分。
でも・・・愛してても、セックスはいまいち、とか、セックスレスとか.そんなにぞっこん愛してるわけじゃなくてもセックスはすごく合うとか、そういうのもあると思う。あんまり型にはめない方がいいとあたしは思うんですけど。
こういうルーズな考えは、嫌われちゃいますか?
でも・・・愛してても、セックスはいまいち、とか、セックスレスとか.そんなにぞっこん愛してるわけじゃなくてもセックスはすごく合うとか、そういうのもあると思う。あんまり型にはめない方がいいとあたしは思うんですけど。
こういうルーズな考えは、嫌われちゃいますか?
2007/03/21(水) 23:42:16 | URL | ゆーこ #-[ 編集]
書き込みありがとうございます。そうですね、そういう風にラフに考えられるかどうかが、もしかしたら「悪女」になれるかどうかの分岐点なのかもしれません。
それに、最愛の恋人がいても、男の人は性を平気で買って罪悪感も感じない人がほとんどなんだろうなあ・・・。
これが、渡辺淳一先生の言う、性差?
それに、最愛の恋人がいても、男の人は性を平気で買って罪悪感も感じない人がほとんどなんだろうなあ・・・。
これが、渡辺淳一先生の言う、性差?
2007/03/24(土) 00:48:13 | URL | とのぎ #-[ 編集]
性をうることを、ラフに考えられることが、悪女になれるかもしれなぃ…?
そういうことなのでしょうか?
私は、それは違う気がします。
三木さんのなかで、
性を売る人=“気違い”か“心が病んでいる”人という考えに見えます。
三木さんのお友達のように心がボロボロになって捨て身に走ってしまう人もいるでしょう。
しかし、現代のAV業界の中の女優達が、みんながみんな心が蝕ままれている人たちばかりでは、私はないと考えます。(昔は、そういう人が割りに多かったかもしれないけど。)
もし、そぉ病んでる人がいっぱいいて有名なAV女優とかが、それによって自殺とかスキャンダルになってたら、今の激しいマスコミ業界がある中なら、もっとマスコミとかウルサイと思うし、ひょっとしたら、今までも取り上げられてたりしていたのかもしれないけれども、ワイドショーやニュースとかにも出ないし。
及川奈央は今はタレントになったり、蒼井空だって最近よく深夜ドラマとか出てるし、性が軽くなってる、と捉えられるなら、または他の何か理由で、最近のAV女優さんはアクティブな方がいるんだなぁと私は思いました。
だから、やっぱ楽しんでる人もいるんじゃないかと思う。
なんだか、AVをやることに対しての性のハードル?が、どんどん低くなってる感じがいたします。
それは、性の低年齢化だったり、今の日本の性に対するオープンな考え方が強くなっていることなんかが要因ではないかと…
伝わりづらくてすみません。
2007/03/26(月) 00:19:38 | URL | けーて #-[ 編集]
ここまで深く切り込んでくれたので、私も反論を。
みんなが心の病気と言うのは確かに語弊がありましたね。ただ、私の中で、性を売る行為をする人が、人間として肝心なところを踏み外している、認められない、という気持ちが強いのだと思います。これはもう品位の問題だと思うのね、人間としての。性は売り物じゃないし、体と心は切り離すことはできない。
性のハードルが低いとか、本人は、割り切ってそういう道に入っているとかって言ってても、その胸のうちは荒涼としてるよね。自分の大切な人に知られたくないような後ろめたい気持ち抱えてやっていることが、自己肯定感を招くとは私にはどうしても思えない。
心の病気でもなくて平然とそういうことをやっている人の方が、むしろ人として怖い気がします。
いろんな心の闇を抱えていてやむにやまれずそういう道に入ったのね、ということなら自分が納得できる、と言うことなのかもしれないけれど。
みんなが心の病気と言うのは確かに語弊がありましたね。ただ、私の中で、性を売る行為をする人が、人間として肝心なところを踏み外している、認められない、という気持ちが強いのだと思います。これはもう品位の問題だと思うのね、人間としての。性は売り物じゃないし、体と心は切り離すことはできない。
性のハードルが低いとか、本人は、割り切ってそういう道に入っているとかって言ってても、その胸のうちは荒涼としてるよね。自分の大切な人に知られたくないような後ろめたい気持ち抱えてやっていることが、自己肯定感を招くとは私にはどうしても思えない。
心の病気でもなくて平然とそういうことをやっている人の方が、むしろ人として怖い気がします。
いろんな心の闇を抱えていてやむにやまれずそういう道に入ったのね、ということなら自分が納得できる、と言うことなのかもしれないけれど。
2007/03/26(月) 20:36:57 | URL | とのぎ #-[ 編集]
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吉行淳之介吉行 淳之介(よしゆき じゅんのすけ、1924年4月13日 - 1994年7月26日)は、日本文学の小説家。岡山県岡山市に生まれ、東京麹町に育つ。麹町の同じ町内には内田百?がいた。母は日本初の美容師吉行あぐり、父は作家・詩人の吉行エイスケ。妹の吉
2007/03/30(金) 02:13:17 | ナミのblog
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